今週の焦点
ブログでは絶対書けない秘密のトレード戦略 - 2018年06月18日 (月)
今週は、サッカーワールドカップ・ロシア大会が開催されており、相場に様子見ムードが出易いが、ただ、材料も多く、逆に荒れた動きとなる可能性にも注意しておきたい。
イベントとしては、18日からECB主催の中央銀行フォーラムが開催されるが、各国の要人が講演などで発言機会が多く、新しくNY連銀の総裁となるウィリアムズ新総裁の講演を含めて、今後の金融政策を睨んで何か発言があるか注意しておきたい。また19日には独仏首脳会談、22日にはOPEC総会、24日にはトルコの大統領・総選挙が開催される。OPEC総会では、今後の減産が協議される見通しだが、それまで原油相場の軟調が続くか焦点。また、トルコの大統領・総選挙では、エルドアン大統領の苦戦が取り沙汰されているが、再任されるとまたトルコリラ売りが強まる可能性には留意しておきたい。
金融政策としては、19日に豪RBA議事録の公表、21日には、スイス中銀、ノルウェー中銀、英中銀、メキシコ中銀の政策金利が発表される。特に注目は、突然利上げ期待が大きく萎んだ英中銀となるが、会合後のカーニー総裁の講演と合わせて、今後のスタンスが最大の焦点。またメキシコ中銀に関しては、NAFTAの行方に懸念が残るが、米国が利上げを実施しており、メキシコペソ安を考えても、追従利上げの可能性はありそうだ。
経済指標としては、米国では住宅関連指標、ユーロ圏では、6月のサービス業・製造業PMIの速報、カナダでは、4月小売売上高と5月消費者物価指数が焦点。
米国では、長期金利の上昇を受けて、住宅指標に陰りが見えるが、こういった面が再確認されると、長期金利の上値を押さえそう。ユーロ圏では、先週の6月ZEW景況感指数が、大幅に悪化しており、今週のPMIも弱い内容が続くとユーロ相場に失望が続き、カナダでは、良好な数字がカナダドル相場の下値を支えるか注目したい。
その他では、引き続き北朝鮮やイランに絡めた地政学のニュース、貿易戦争に対する懸念が強まる可能性には、常に気をつけて対応したい。