3月末の傾向
テクニカル - 2018年03月17日 (土)

既に3月も中旬に達したが、3月末は本邦の決算期を控えて、一定のアノマリーがあることは留意しておきたい。
通常1-3月期は、本邦の企業や機関投資家が決算に向けて、益出しに動くことが多く、株価は利食いに押され、ドル円相場もレパトリの円買いが多く出る時期。ただ、こういった面も、3月中旬までには一巡する。そうなると逆に、期末当日の決算がどうなるか注目となるが、企業や機関投資家にとっては株高や円安の方が、良い決算になるので、中旬から期末にかけては、株価やドル円相場が、しっかりとした動きとなるケースが多い。
株価に関しては、期末の配当落ちもあるが、傾向としては、6対4ではっきりとしないが、ドル円相場は過去10年で見ても、3月の寄り付き値と終値を比べると3回しか円高となっていない。また、円高になっているケースでも、1円50銭を超える円高になったことはなく、現状のドル円相場は、若干軟調な保合い気味だが、今年の3月の寄り付き値が106.70であることを考えると確率的には、月末の終値がこれを上回る可能性の注目しておきたい。また、もし円高になっても1円50銭以上の下落とならないなら、105円を割れるような動きにはなりづらいのかもしれない。
ただ、注意は4月に入ると逆に、こういった動きの反動も出易いことは注意しておかなければならない。